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中国、起きるか「スポーツ映画」ブーム!?
  ·   2018-07-25  ·  ソース:
タグ: 中国;スポーツ映画;文化
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最近ロシアで開催されたワールドカップでは熱戦が繰り広げられ、各試合で生まれたドラマや試合外でのエピソードが世界中で話題になっている。世界を見ると、スポーツ映画には独特のおもしろさがある。スポーツ映画は、現実主義、理想主義、ロマン主義の集合体だ。中国では、1957年の「女藍五号」、59年の「水上春秋」、81年の「沙鷗」などが初期の国産スポーツ映画では代表的な存在で、国のために栄光を勝ち取り、民族の誉とするというのがストーリーの中心的なテーマだった。そして、選手が国家の一員として国のために尽くすという重い責任を背負って奮闘する姿を描いていた。しかし、21世紀に入り、中国のスポーツ映画の内容も変化し、2008年の「買買提的2008(Mai Mai Ti's 2008)」、11年の「栄光のフォワードNo.9 ~女子サッカーに捧げる(原題:女足九号)」などは、選手を主体とするスポーツ精神を際立たせており、11年の「転べ、信ちゃん(原題:翻滾吧阿信)」、15年の「破風(TO THE FORE)」などは、個人の栄光を勝ち取ることにスポットを当てている。人民日報が報じた。

スポーツ映画のストーリーや各シーンは人の心を動かす力に満ちている。厳しい練習で流す汗と涙、選手が普段の生活において経験する苦しさ、試合中の緊張感、そして勝ち負けによって生まれる喜びと悲しみに、見ている人も釘付けになってハラハラドキドキ、一喜一憂する。16年のインド映画「ダンガル きっと、つよくなる」では、一人の父親がレスリングで金メダルを取るという夢を娘に託し、経済的な問題や異様な目で見る周囲の人からの圧力などを克服し、二人の娘は厳しい特訓を経て最終的に金メダルを獲得する。

スポーツ映画には、人の心を奮い立たせる大きな力がある。「ダンガルきっと、つよくなる」や81年の英国映画「炎のランナー」などでも、試合が終わるたびに、見る人の魂を熱くし、涙を誘う。

スポーツ映画では、スポーツマンシップを通して、社会問題や人の本性を映し出そうという試みもある。例えば、81年の米国映画「勝利への脱出」は、第二次世界大戦の最中、ドイツの捕虜となっていた兵士とドイツ代表との間で行われるサッカーの国際試合と、その背後で進められる脱走計画をテーマにしていた。06年の米国映画「グローリー・ロード」は、1960年代アメリカでは、白人至上主義で、大学バスケットボールの試合において、黒人選手を差別するという問題にスポットを当てていた。04年の米国映画「ミリオンダラー・ベイビー」は、ボクシングをテーマに、家族からすらも愛情を受けた事のない孤独な女性と、家族にすら愛情を見せた事のない不器用な老年の男性の間に芽生えながらも、非情な結末を迎える愛の物語を描いていた。名作スポーツ映画は、スポーツマンシップを通して、「平凡」と「偉大」の新たな定義を描写している。

現在、中国の多くの映画人がスポーツ映画に焦点を合わせている。現在製作中のスポーツ映画には、アジア出身選手初で唯一のグランドスラムシングルス優勝者である李娜選手を中心とした作品や、新世代女子ナショナルバレーボールチームのドラマを描いた作品などがある。中国国産スポーツ映画は今、新しい「ジャンル」を形成しつつあり、「スポーツ+映画」が今後、映画業界の発展の新たな方向性になるかもしれない。(編集KN)

「人民網日本語版」2018年7月25日

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