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C919が初飛行成功 注目される10大ポイントを読み解く
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· 2017-05-08 |
タグ: C919;初飛行;文化 | 印刷 |
(6)C919のどんな新材料が機体を軽くし長持ちさせるのか?
従来のアルミ合金に比べて、アルミリチウム合金は損傷許容性、耐疲労性、放射線防護の性能などでより優れている。アルミリチウム合金を使用することで航空機の寿命を大幅にのばすこともできる。また複合材料の応用が飛躍的な進展を遂げた。複合材料の応用で機体構造のトータル化と軽量化が実現し、複合材料の使用量は機体構造の重要の11.5%に達した。
(7)C919の製造過程で3Dプリンター技術はどのように応用されたか?
C919の初飛行成功にあたり3Dプリンターで製造されたチタン合金部品が応用された。チタン合金の3Dプリンター製造部品がC919のハッチの複雑な部品に応用され、力学性能は従来の鋳造部品よりも明らかに優れており、さらに部品の引き渡し期間も効果的に短縮された。
(8)C919の「超臨界翼」はどれくらいすごいのか?
C919の設計開発では多くの重大技術がブレークスルーを遂げ、たとえば超臨界翼の設計がそうだった。中国飛機上海航空機設計研究院の張■(品の口が水)副主任設計士(C919機担当)の説明では、「超臨界翼は航空機の抵抗を低減させ、性能をアップさせ、燃料消費の削減を助ける。当研究院で初めて独自設計した超臨界翼は、世界の先端レベルに達し、世界の同業者にも認められるものだ」という。
(9)C919の初飛行成功後は何をするのか?
C919は初飛行成功後、運航許可証を取得する段階に進む。運航許可証は航空機が人々の要求をふまえて制定された受け入れ可能な最低限の安全基準(運航許可基準)に基づく管理・技術の実現プロセスに対応できることを確保するものだ。運航許可の審査と検証に合格し、運航許可証を取得した製品でなければ市場に進出することはできない。
(10)C919はどうやって産業の発展をもたらすのか?
中国商用飛機有限責任公司の会長で党委員会書記を務める金壮竜氏は、「大型旅客機C919が牽引して構築された中国の民間航空産業チェーンには極めて大きな潜在力がある。上海市を筆頭に、陝西省、四川省、江西省、遼寧省、江蘇省など22省・直轄市の200社を超える企業の20万人に迫る人々がC919プロジェクトの研究開発や製造に携わり、産業チェーン、バリューチェーン、革新チェーンが構築された。また航空電子、フライトコントロールシステム、バッテリー、燃油、着陸装置など各種搭載システムを扱う合弁企業16社の設立が後押しされ、中国民間航空機産業の配置能力が向上した。
こうした動きは中国民間航空工業の発展の基礎的側面を目立って改善し、中国経済のモデル転換・高度化に向けて巨大な潜在力を備えた産業チェーンを生み出した。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年5月6日
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