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絶賛放映中の韓国ドラマ「太陽の末裔」から中国ドラマを再検討
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· 2016-03-18 · ソース:人民網 |
タグ: 韓国;中国ドラマ;文化 | ![]() 印刷 |
「水曜日と木曜日以外、他の日はどうでもいい」。最近この言葉がとても支持されている理由は、「太陽の末裔」の更新日がこの両日だからである。このところ、このドラマは実際に非常に人気があり、驚くべき視聴率と常識を超えたほどの口コミの良さで、このドラマを観ないことにはそもそも友人との会話の糸口すらない。広州日報が伝えた。
誰もが知っている通り、中国における「韓流」人気は一両日のことではなく、「宮廷女官チャングムの誓い」や「エンドレス・ラブ」から「星から来たあなた」まで、韓国ドラマは既に市場を独占する勢いを失っているものの、大ヒット作が後を絶たないことで確実に中国の同業者を圧倒している。
中国ドラマが最も反省するべきなのは何なのだろう?これは既に古い話題である。私達はとりあえず「太陽の末裔」と比較して、中国ドラマの問題は何なのかを考えてみる。まず制作について考察する。ある韓国メディアは「太陽の末裔」全16話の総投資額は約6869万元(約11億8833万円)を明かしたが、制作は一切手抜きをしておらず、一部のシーンにおいては映画と比較しても遜色ない。一方、中国では張り合うように法外な金額を投入して製作した、いわゆる「大作ドラマ」はありきたりで目新しくもないものの、制作費用のうちかなりの割合はスターの出演ギャラに使われている。一部の中国ドラマは依然としてスクリーン、カメラ、特殊効果などの技術に十分な注意を払わず、制作レベルは平均して粗悪な作品が溢れていると言える。先日の「瑯琊榜」は衣装、セット、カメラなど細部にこだわっており、大好評を博しヒットした。しかし中国ドラマとしては非常にレアな作品に属する。 次に内容を考察するのだが、韓国ドラマには暗黙のルールが存在すると言われている。主人公の男女は普通8話目でキスをする。しかし「太陽の末裔」はテンポ良く、ストーリーは新しく、斬新なアイディアで溢れており、2話だけで全国民にブームを巻き起こした。数年来、韓国ドラマは自身のスタイルを覆し、絶えず刷新し、視聴者心理に訴えながら絶えず時代と共に変わり、「視聴者は何を見たいのか?」を把握することが制作者の基本的なスキルとなっている。では、中国ドラマはどうだろうか?若者の努力の物語やタイムスリップものがやっと消えた思ったら、今度は嫁姑関係、親子をテーマにした作品が一気に現れ始めた。ドラマは模倣がはびこり、ストーリーは「偶然」にもそっくりである。一部のドラマにおいてはスターの出演が最大の見どころになったこともある。
最後に営業収入を見てみよう。「太陽の末裔」の販売価格は韓国ドラマの記録をたたき出した。ドラマの中に現れた同型商品は「ファンビジネス」を実現し始めた。中国ドラマはプロダクト・プレイスメントによるコスト回収を好んでおり、絶えずドラマの回数を引き延ばすことで価値を上げようとしている。現在、20話以内の中国ドラマは既に基本的に消失している。引き伸ばされたストーリーは一般的にテンポが遅く、視聴者の大きな不満を引き起こしている。統計によると、2000年にはすでに中国ドラマの年間生産量は1万話を突破しており、2012年には1万7千話に達し、同年の米国ドラマの生産量の約4倍になった。しかし同時に毎年新作ドラマの約半数がクランクアップと同時に「倉庫」へ直行する。まさに過剰生産、資源の無駄で、皮肉なのは多くの新作ドラマは悪い評判によって放映途中で中止となってしまうことがあり、多くのチャンネルが優良な昔のドラマを何度も再放送するしかないのである。
中国ドラマの資金投入は十分な金額である上に優秀な脚本、俳優も数多く、更に技術にも不足はないにもかかわらず、なぜ全体的なレベルは依然として不満があるのだろうか。簡単に言えば、中国ドラマ業界は未だ成熟しておらず、市場は目先の利益を急ぎ、巧妙な手段を用いて手っ取り早く成功を狙っている。「高収益、低品質」は業界の評判に影響を与えるだけでなく、視聴者をうんざりさせている。国内外の大ヒット作と比べてみると、中国ドラマが最も反省すべきで最も警戒すべきなのは姿勢である。姿勢を正してこそ、磨きをかけることができ、文化的イノベーションができ、より一層素晴らしい作品を生み出すことができる。(編集JK)
「人民網日本語版」2016年3月18日
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