囲碁の名棋士はAlphaGoの手を分析し、プログラマーはグーグルの技術的特長を分析している。一般人は、人工知能が突如訪れ、猛威をふるっていることに驚いている。

この快進撃を続ける人工知能に対して、私たちはなにができるだろうか？

一部の分野で、ロボットはすでに人間の代わりに仕事をしている。自動化された生産ライン、倉庫内の荷物運搬、特大規模の計算、家庭用お掃除ロボットなどがそうだ。しかし人工知能は、人間にしか作れない。コンピュータ専門家の劉鋒氏は、「未来のネットワーク化人工知能は脳科学と結びついた後、膨大な人工知能とシステムを維持するため、多くの人員が必要になる。人類と人工知能の戦いは、これを証明している。科学者とエンジニアの技術やチームがなければ、人工知能の水準を高めることはできない」と指摘した。

人工知能が現時点で人類を脅かすことはあるかという問題について、人工知能の研究者らは杞憂だとしている。中国科学院自動化研究所複雑システム管理・制御国家重点実験室長の王飛躍教授は、「AlphaGoによって、人工知能は特定状況下で人間に勝ることが分かったが、ロボット技術が人類に準じる水準に到達するのは遠い先の話だ」と述べた。

聶氏は対局前、人工知能が勝ったらどうするかと質問された際に、「囲碁の名人が敗れれば、名人を集めて会議を開き、勝つ方法を検討する」と笑って答えた。

有名なコンピュータ専門家の呉韌氏は、「レベルの高い人工知能を開発するのは、人の脳の代わりにするためではなく、人工知能に人助けをさせるためだ。人間も人工知能をより賢くすることができる。両者が相互補完し、人類と人工知能の最高峰の対局が実現される」と語った。

中国科学院計算技術研究所副所長、スマート技術専門家の陳煕霖氏は、「人間と人工知能の対局は、人工知能の発展の重要な節目となった。しかしこれは人類の歴史の一コマに過ぎない」と述べた。（編集YF）

「人民網日本語版」2016年3月17日