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文化性プラスでただの娯楽から脱皮するバラエティ番組
尹鴻  ·   2016-01-05
タグ: 娯楽;バラエティ番組;文化
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2015年、中国のテレビ業界は激変期に入った。挑戦とチャンスが共存する状況下で、バラエティ番組はタイプや要素が多彩になり、また番組数も激増したことにより、国内テレビ業界の中でまばゆい星群のような存在になっている。発展の動向から見てみると、バラエティ番組は今や娯楽性だけを強調するのではなく、意識的に文化的要素を加え始め、娯楽を提供しながら文化面でもグレードアップしている。これはここ数年来、バラエティ番組の新たな動きになっている。

社会現象になった中国版『ランニングマン』(中国語名「奔跑吧兄弟」)を例にしてみよう。この番組は爽やかで自然で気楽に笑える雰囲気、肩肘のはらない進行、視聴者の心をつかむ内容で、放映が開始されて以来、若者の間で非常に人気のあるリアリティショーの1つになり、社会的に大きな注目を集めている。逃げる側と追いかける側に分かれての野外追いかけっこ、ゼッケン争奪、ゲームなど緊張感のあるエキサイティングな要素のほかにも、歴史的情景の再現と文化の趣の演出を次第に重視するようになり、若者以外の視聴者も番組を楽しむことができるようになった。

たとえばシーズン3の第1回として放送された洛陽篇は、爽やかで気楽な雰囲気をベースにしながら、重厚な歴史・文化を番組に融け込ませた。画面に映る映像やゲームを通じて、白馬寺、明堂、麗景門など洛陽の代表的な史跡が巧みに番組の中に織り込まれた。第2回の「肉体労働特集」では、ゲストが紺色の作業服を着用し、三角フレームのレトロ自転車に乗って、「列車の切符を勝ち取って北京天安門の国旗掲揚を見に行く」という目標に向かって激しい「肉体労働競争」を展開した。さらには、最後の優勝賞品もトラクター模型、魔法瓶、ホーローコップといった年代感のあるものだった。筆者とほぼ同年代の1960年代~70年代生まれの多くの視聴者は、こうしたシーンに深い感慨を覚え、知らず知らずのうちに番組とのつながりが増したような気持ちになったに違いない。

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