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北京週報>>政治  
ついに打ち倒された「大きなトラ」

 本誌評論員 張志萍

7月29日は「世界トラの日」だった。この日、中国で「トラ」に関する重大ニュースが伝わった。ただし、「トラ」という言葉は中国の政界でプラスの意味を持つものではなく、逆に汚職高官の代名詞として使われてきた。その由来はおそらく「苛政猛于虎(苛政は虎よりも猛なり)」という中国の古い言葉だろう。29日、新華社は、「周永康の重大な規律違反の疑いに関して、中国共産党中央は『中国共産党規約』と『中国共産党規律検査機関案件検査工作条例』に基づき、中国共産党中央紀律検査委員会による立件・審査を行うことを決定した」と発表した。

周永康とはどんな人物なのか?周は第16期中央政治局委員・中央書記処書記、第17期中央政治局委員・常務委員で、中央政法委員会書記、国務委員、公安部部長、四川省党委員会書記、国土資源部部長、中国石油天然ガス総公司総経理などの要職を歴任した。中国共産党最高指導部の1人であり、第18回党大会後、中央政治局常務委員を退任した。

周永康の立件・審査、これは衝撃的なニュースだと言えるだろう。習近平が国家主席就任後、官界を対象とした反腐敗運動に力を注ぎ、「より科学的、効果的に腐敗を防止し、『反腐倡廉』(腐敗に反対し清廉を唱える)を深く推進し、権力を制度の『檻』に入れ、『トラ』(大物幹部)も『ハエ』(小役人)も共に叩く」ことを誓言した。中央は政治家や官僚の汚職・腐敗取締りを強化し続けている。2013年以降、多くの政治家や官僚が汚職・腐敗で次々と失脚した。2014年に入ってから、反腐敗運動の勢いはますます激しさを増し、ほとんど毎日1人のペースで汚職幹部が調査・処理されている。データによると、2013年から2014年2月までに失脚した省・部級高官は全国で19人、庁・局級高官は200人余り、国有企業幹部は数十人に上る。

しかし、反腐敗の嵐はますます強くなっているとはいえ、中国の官界では「刑不上大夫(刑は大夫に上らず)」という古いしきたりがまだ破られることはないと思われていた。そのせいもあり、多くの人々は反腐敗運動に興奮を感じる一方、反腐敗への新指導部の決意と能力に疑いを抱き始めていた。反腐敗はただ「ハエ」と「小さなトラ」を叩くだけで、相変わらず申し訳程度にその場を繕って人心をなだめるに過ぎない、と考える人までいた。ここ半年、周永康が取調べを受けるという噂は庶民の間で流布していた。今年3月に開かれた両会(全人代と全国政協)の記者会見で、報道官はこの噂に関する記者からの質問に対し、周永康を名指しする代わりに「你懂的(お分かりでしょう、察してほしい)」というネット流行語で答えた。

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