戦火を何度も経験したからこそ、上海協力機構加盟国は今日の平和をことのほか大切にしている。現在、特定の国が歴史問題で誤った態度を取り、侵略の歴史を繰り返し覆い隠し、慰安婦などの問題を否認し、「おわび」の義務を逃れようとしている。この危険な傾向に対して、上海協力機構の各加盟国は道徳と法律の面で第2次大戦の成果を歪曲すること、そしてこの全人類の悲劇の教訓を忘れる企てに断固として反対する。戦争勝利記念行事の開催は、新たな反人類の危険思想の台頭を防ぐうえで助けとなる。これは中国の責任であり、世界の責任でもある。
反ファシズム戦争勝利70周年記念に関する上海協力機構首脳会議の共通認識は国際世論において正義を支え、誤った傾向を正す。中国が9月3日の「中国人民抗日戦争勝利記念日」など3つの全国的な記念日を制定して以来、西側の一部メディアは歪んだ解釈をし、中国が国内で「反日感情」を煽り立てていると妄言を吐いている。中国が近く行う軍事パレードについて、日本極右勢力は歴史問題を利用して日本を牽制するもの、さらには反ファシズム戦争70年を利用して「国際的主導権」を追求するものとして中国を非難している。こうした偏見はみじんも歴史の潮流に影響を与えられず、中国の関連行事の正義を変えることもできない。上海協力機構の声明とプレス・コミュニケが中国側記念行事の積極的な意義を認め、評価したことは、さらに多くの国々が行事に参加し、国際社会におけるプラスのエネルギーを強化するうえで助けとなる。
歴史を銘記し、烈士を追想し、平和を大切にし、未来を切り開く。これは9月3日の中国の記念日の目標であり、世界各国が努力している方向でもあるはずだ。それは中国のものであり、世界のものでもある。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年7月13日
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