物質面の保障が得られる一方、感情面も徐々に豊かになってきた。現在、敬老院で知り合い、結婚した高齢者夫婦が11組いる。
62歳のアワン(阿旺)さんは耳が遠く、53歳のゴンサン(貢桑)さんは脚が不自由だ。2人のなれそめについて、ゴンサンさんはこう話す。「2011年、敬老院に入居してから、年をとったアワンさんが自分よりもっと年上のお年寄りの面倒を見ているのを目にして、よく洗濯などを手伝ってあげていました。そうこうしているうちに、だんだんアワンさんのことが好きになったのです」。
62歳のアワンさんと53歳のゴンサンさん (馬力撮影)
「人生の大半を過ぎても結婚できなかったのに、敬老院で結婚相手を見つけられるとは思いませんでした。ここでの暮らしはとても楽しい」とゴンサンさんは言う。
「高齢者たちが物質面や精神面で基本的な保障が得られ、精神的な充実感が得られるようにしたい。彼らが幸せでいてくれれば、私たちも嬉しい」とテンジンチョマさんは微笑んだ。
「北京週報日本語版」2015年6月25日
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