第3に、戦略関係が模範的といえる。真摯な民意と誠実な協力が中パ関係を揺るぎないものにしている。この関係は特殊でもあり、特殊でなくもある。特殊というのは、両国が共に相手国を「最良」の友人と見なし、外的環境の変化に左右されないパートナーと称し、両国関係が双方にとって唯一無二の意味を持っているからだ。特殊でないというのは、両国が従っているのが普遍的、基本的な国際関係の準則であり、共に独立自主の非同盟政策を遂行しており、米英同盟のような特殊な関係では決してないからだ。実際には中パは国情、社会制度、文化伝統が異なるのに、これほど緊密な関係を発展させることができた。これは世界の人々にとって重大な啓発だ。国と国とは社会制度など国情の違いを乗り越えて、相互尊重、平等、協力・ウィンウィンの関係を築いたうえ、時代の変化に伴い、二国間関係に新たな内包と外延を与え続けると同時に、友情の基調の不変を確保することが完全にできるということだ。これはつまり中国側の主張する運命共同体の理念だ。習主席の今回の訪問は中パ運命共同体の建設を後押しし、人類運命共同体の提唱にとっても新たな啓発となる。
中パのような揺るぎない関係にはベストはなく、ベターがあるのみだ。両国は政治的相互信頼の水準が高く、互恵協力の分野が広範で、民間の友好の基礎が深いが、依然として協力には大きな潜在力と余地がある。習主席の今回の訪問は中パ関係に新たな展望を描き、新たな原動力を与え、両国民に確かな利益をもたらし、国際関係に対しても模範を示す役割を果たす。中パ両国は共に習主席のパキスタン訪問を「切に待ち望んでいる」と言える。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年4月21日
|