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北京週報>>特集>>中仏国交樹立50周年>>本誌特別報道  
めざましく発展する中仏経済貿易

 

朱鎔基総理がこのほどフランスを訪問したことは、中仏関係史の中でかつてない意義を持ち、両国の指導者の会談によって、両国の伝統的友情と政治·経済貿易関係が大きく促された。近年、中仏両国の経済貿易協力関係は、すばらしい発展の勢いを示している。フランス外務省スポークスマンが明らかにしたところによると、昨年の仏中貿易額は、一九九〇年の三倍にあたる五百九十億フランに達した。フランスの対中直接投資も上昇しつつあり、昨年の中国市場に占めるシェアは前年比〇·五%増えた。双方はすでに協力の面で航空、核エネルギー、農業·食品、サービス業、陸運業に優先的に力を入れることになった。

朱鎔基総理のフランス訪問の前に、ジャック·ドンドゥー·フランス対外貿易相は中国を訪問し、多くの面で協力を行うことを約束した。同対外貿易相は、「わたしは中国の高官とさまざまな分野での経済貿易協力プロジェクトについて、建設的模索を行った」と記者に語った。

原子力発電は中仏の伝統的協力プロジェクトであり、フランスはずっと中国の原子力発電所建設の主な協力パートナーの一つである。例えば、大亞湾原子力発電所は主にフランスが設備と技術を提供して建設されたものである。昨年末、フランスは付帯技術譲渡として中国に最新型の原子力発電ユニット六基を提供する協力プロジェクトを提出した。双方はこれについて協議中である。そのほか、フランスはまた中国に環境汚染のない石炭を燃料とする新型火力発電設備を提供し、中国の沿海地区に液化ガスを提供する意向がある。

湖北省にある神竜自動車製造工場は、中仏のいま一つの協力プロジェクトである。同工場で生産される富康(シトロエン)乗用車は、中国の家庭に入った主な車種の一つとなっている。フランス側は、この協力プロジェクトがさらに成果を上げることを望み、ドンドゥー対外貿易相が、いま、このプロジェクトに使う外貨が不足していると語ると、呉儀前対外貿易経済合作部部長は、中国側がこの工場の外貨の需要を満たすのを保証すると表明した。上海地下鉄三号線プロジェクトは、中国が内外に対して公開入札を行う大型インフラ建設プロジェクトであり、フランス側はこのプロジェクトの建設に参加することを望んでいる。ドンドゥー対外貿易相は、フランスが参加できるなら、主要設備は中国の国産品を使うが、輸入設備が必要なら、フランス側が価格の面でできるだけ優遇を与えると表明した。

中国の金融市場の開放は、フランスとその他のヨーロッパ諸国が関心をもつ重要な問題の一つである。朱鎔基総理はイギリスを訪問した際、金融開放が重要な議題の一つとなった。朱鎔基総理は、中国がロイヤルとサン·アライアンス保険会社に北京での営業許可証を発給すると約束した。それによって、この保険会社は中国での商業サービス展開を認められた最初のイギリス会社となった。朱鎔基総理はまた、その他の国の金融機構が中国で開業することをはやく認めると表明した。現在、フランスの銀行四行が中国進出を申請中である。これが認められるなら、中国で事務所を開設したフランス資本の銀行は、五行に増えるだろう。

フランスは、水処理の面で世界で先端を行く先進技術をもっており、水資源が比較的に不足している中国はフランスのこの技術に興味を示し、双方は適切な協力方式を模索している。農産物と農産物加工の面では、フランスも強い実力をもっており、両国のこの分野での協力はいちだんと強化されることが望まれる。そのほか、中仏民間航空協力も着々とすすめられ、両国の中型旅客機百機の協力生産契約が順調に実施されている。フランスは、中国がボーイングとエアバス以外の世界第三大の航空機製造センターとなるよう援助しようとしている。フランスはまた、一貫して中国のWTOへの加入を積極的に支持し、この目標がまもなく実現できるものと確信している。ドンドゥー対外貿易相が記者に明らかにしたところによると、フランスは経済担当の閣僚を訪中させ、秋には、リオネル·ジャスパン首相が中国を公式訪問する。同対外貿易相は、「両国の経済貿易協力関係のたえまない増強はすでに確立された中仏の二十一世紀に向けての全面的なパートナーシップが新たな水準に引き上げられることを力強く推し進めているものと確信している」と述べた。

「北京週報日本語版」1998.NO.17

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