馬の故事成語
風馬牛
無関係、無関心なること。
人間万事塞翁が馬
幸不幸は予期し得ない。何が禍福に転じるか分からない。「淮南子」の塞翁の故事にちなむ。
意馬心猿
妄念や煩悩が激しく、心の乱れが抑えられないのを、奔馬や野猿が騒ぐのを抑えがたいさまにたとえた語。
鹿を指して馬となす
〔秦の趙高が鹿を二世皇帝に献じて馬であると披露すると、群臣は趙高の権勢をはばかって反対を唱えなかったという「史記(秦始皇本紀)」の故事から〕自分の権勢をよいことに、矛盾したことを押し通す。また、人を愚弄する。白を黒という。
汗馬の労
(1)〔史記(蕭相国世家)〕馬を駆って戦場で奮闘した功労。戦功。軍功。
(2)奔走の労。
白馬は馬に非ず
〔公孫竜子(白馬論)〕馬とは形についての概念であり、白い馬とは色についての概念であるから、馬と白馬は違う概念であるという論。詭弁の例とされる。白馬非馬論。
駟馬も追う能わず
〔説苑(説叢篇)〕一度口に出せばもう取り返しがつかないたとえ。
老いたる馬は路を忘れず
〔「韓非子(説林上)」による。道に迷ったとき、老馬を放ってあとからついて行けば道がわかるということから〕経験を積んだ者は、自分のとるべき道を誤らない。老馬の智。
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