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北京週報>>特集>>中仏国交樹立50周年>>本誌特別報道  
胡主席、シラク仏大統領と会談

 

 フランスを公式訪問中の胡錦涛国家主席は1月26日、エリゼ宮でシラク大統領と会談し、中仏関係や重要な国際問題と地域問題について意見を交換した。

 両首脳はともに、国交樹立以来40年間の両国関係の発展を高く評価した。また胡主席は、台湾当局が住民投票を通じて独立を画策していることに対する中国政府の立場を説明し、中国政府は「平和的統一、一国二制度の方針を堅持し、平和的統一に向けて最大限努力する」とともに、台湾独立に断固反対し、「台湾の大陸からの分断はいかなる形であれ容認しない」と強調した。

 これに対しシラク大統領は「中国は一つ」と応じ、台湾海峡の安定は各方面の利益にかなうと指摘するとともに、「中国人民が一つの中国の原則に基づいて、台湾問題を解決することを願う」と述べた。

 両首脳は両国の経済貿易協力についても意見を交換した。シラク大統領は原子力、航空宇宙、鉄道運輸といった分野での協力関係の強化を望むとした上で、「今後は核心技術を中国へ移転して、生産の現地化を進め、両国経済貿易協力の一層の飛躍を目指したい」と語った。

 1月27日、胡錦涛国家主席は前日に引き続いてエリゼ宮でシラク仏大統領と会談し、共同声明に調印した。

2 7日の会談では主に中仏両国の戦略的パートナーシップの今後の発展について話し合われた。

シラク大統領は「今年は中仏国交樹立40周年であり、フランスはこの年を『中国文化年』として各種行事を予定している」と述べ、こうした時期の胡主席の訪仏には重大な意義があり、「両国の全面的な戦略的協力関係を大きく発展させる促進力になる」と賞賛した。

胡主席は「中国政府は常に中仏関係を重視し、フランスと歩調を合わせることを望んでいる」と発言し、「国交樹立40周年を機に戦略的パートナーシップを一層発展させたい」と述べ、今後の協力のあり方として次の3点を提示した。

(1)両国のハイレベル人材の相互訪問を実現し、戦略的協力関係を強化する。国連の役割強化、反テロ、核拡散防止、国境を越えた犯罪の摘発、持続可能な発展といった重大な国際問題について、両国は対話と協議を通じて密接な協力関係を構築し、世界の平和と安定に貢献する。

(2)両国の長期にわたって安定した全面的経済貿易協力パートナーシップを樹立し、農業、環境保護、中小企業、病気の予防・治療といった新しい協力分野を開拓する。中国は仏側が競争力を強化し、技術移転を進めて、中国市場での競争に積極的に参入することを期待する。

(3)文化交流を大いに促進する。両国民に互いに相手国の歴史や文化を深く理解させるとともに、教育や科学技術といった分野での協力を推進して、文化の多様性を確立する。また胡主席はシラク大統領に、中国の「フランス文化年」(2004年)に訪中を招請した。

シラク大統領はこれらの提示について「フランス側の構想と完全に一致している」と評価し、今後はハイレベル人材の相互訪問を実現させ、国際問題での協力関係を一層強化すべきであり、特に協力関係を拡大したいのは経済貿易面の協力関係――主に原子力、航空、鉄道、宇宙技術、生命科学といった分野での協力関係で、「中仏協力関係には無限の未来がある」と述べ、また中国の「フランス文化年」に訪中する意向を明らかにした。

会談終了後、両首脳は共同声明に調印した。声明では(1)中仏の全面的戦略的パートナーシップの発展(2)より安全とより多様性の尊重、より団結した国際社会の実現――をうたっている。

「北京週報日本語版」2004.NO.5

 

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