もう一つの代表的な輸入代替産業はチップ産業だ。鄭常務副理事長によると、中国では毎年2千億ドル近いチップを輸入しており、国内の企業による高精度のチップの研究開発と生産には今なお困難がつきまとうが、携帯電話用チップといった一般的なチップの設計・加工産業は発展に力を入れるだけの価値がある。韓国のサムスン電子を例に挙げると、ここ数年の同社は携帯用チップを成長源とみなし、中国の輸入額に相当する売上高を達成している。
大豆栽培に関連した産業にも潜在力がある。中国は昨年に5千万トンを超える大豆を輸入し、主に大豆油と豆かすを製造した、実際のところ、中国には茶の実を搾ってつくる茶油などの植物性油脂の生産能力があり、その発展に力を入れれば、国内市場の需要を満たし、輸入に代わることができるようになる。新疆維吾爾(ウイグル)自治区の北部国境地域の伊犁や阿爾泰など、気候条件がふさわしく、休耕地が多い地域は、企業が進出して大豆を栽培し、関連産業を開発するのに最適な場所だといえる。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年11月19日
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