■夫婦のどちらか一方が一人っ子なら第2子の出産を許可

【注目点】計画出産という基本国策を堅持し、夫婦のどちらか一方が一人っ子なら第2子の出産を認める政策の実行を始め、計画出産政策を段階的に調整、整備し、長期的でバランスのとれた人口の発展を促す。

【解説】「経済・社会発展の状況に応じた人口・出産政策の重大な調整だ」。国家衛生・計画出産委員会の毛群安報道官は「出産政策を完全なものにするには、低出生率の維持とともに、民衆の願いや経済・社会発展などの要素も考慮する必要がある。夫婦のどちらか一方が一人っ子なら第2子の出産を認める政策は、人口ボーナスの減少、労働力不足といった問題に対処する積極的な措置だ」と述べた。

■定年の漸進的引き上げ

【注目点】定年の漸進的引き上げ政策を研究、策定する。

【解説】中国社会科学院世界社会保障研究センターの鄭秉文センター長は「『漸進的』は国際慣例にも中国の国情にも合致する。高齢化への対応措置であると同時に、年金圧力の緩和にもなる。以前は『研究』としていたが、今回は『研究、策定』と明記した。改革の決意の表れであり、定年引き上げが具体的操作レベルに入ることを意味する」と述べた。

■都市戸籍登録

【注目点】建制鎮と小都市の戸籍登録制限を撤廃し、中等都市の戸籍登録制限を秩序良く緩和し、大都市の戸籍登録制限を合理的に定め、特大都市の人口規模を厳格にコントロールする。

【解説】「緩和しないのは合理的でなく、完全撤廃は非現実的だ。戸籍政策の扉は開く必要があるが、殺到して打ち破られることも防止する必要がある」。中共中央党史研究室の欧陽淞主任は「緩和と規制の区別ある戸籍登録制度は産業発展の強化、活力の強化という中小都市のニーズを満たすとともに、大都市の人口急増問題の緩和にもプラスだ」と述べた。