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北京週報>>特集>>井戸を掘る人々
──中国で、日本で、暮らして
 
日中交流学生生活と私の夢

東京外国語大学中国語専攻 中山一貴

「日中交流学生生活」の始まり

「外大で日本と中国の学生の交流団体をつくらない?」

2010年秋。中国語を学び始めておよそ半年、机上の勉強に嫌気がさし始めた頃、私は先輩のこの鶴の一声で動き出した。東京外国語大学中国語専攻と北京外国語大学日本語学科の学生で立ち上げた日中交流学生団体 京英会(きょうえいかい)の理念は日中民間人の相互理解促進と学生個人の成長。毎年夏に日中30名の学生を集め、東京・福井・北京で討論会・街頭インタビュー・文化体験・地方見学・ホームステイなどの交流活動を行う。より深い相互理解、そして地元の人々との交流を実現するため、日本では全員が日本語、中国では中国語で交流する。

中国語ディスカッション@北京で議論内容を発表する筆者。テーマは「両親に老人ホームへの入所を勧めるべきか否か」(2012年8月)

資金調達難、伸びない参加応募者数、ノウハウの欠如・・・挫折と試行錯誤を繰り返しながらも、周りの方々の温かい応援やメンバー同士の信頼と協力により、なんとか1年目の活動を実現させることができた。鎌倉で日本の座禅文化に夢中になる中国人学生や、北京で街頭インタビューを快く受け入れてくれた中国人の笑顔、そして最終日に涙を浮かべながら感想を発表する1人1人の参加者をみて学生主体の日中民間交流に大きな希望を抱いたと同時に、中国人と交流したがっている日本の学生や日本になかなか行くことのできない中国の学生に、建設的かつ持続可能な交流のプラットホームを提供する義務と責任を覚えた。これが私の3年間に渡る「日中交流学生生活」の始まりだった。

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