◆シーンその三 不思議な振り子
T字型の台に、細糸で黄色の鉄球が吊るされた。王氏が鉄球を一定の位置に持ち上げ手を放すと、鉄球は地球上でよく見られる振り子の動きをせず、空中で停止した。王氏が指で鉄球を斜め方向にそっと押すと、不思議な現象が生じた。鉄球は台の軸心を巡り回転運動を始めたのだ。地上での実験では、大きな力で鉄球に十分な初速を与えなければ、軸を巡り回転することはない。
中国人民大学付属中学校の学生の徐海博さんからは、「宇宙では上下の方向感覚があるか」という質問が出た。
聶氏の力を借り、王氏は「雑技」の動きにより生徒の疑問に回答した。王氏は空中に横たわり、さらに逆立ちをした。
王氏は、「宇宙では方向感覚は関係ない。私たちの頭がどちらを向いていようとも、私たちの感覚は変わらない。しかし宇宙で生活する際には、人為的に上下を決め、地球側を下として床を敷いている」と説明した。
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