3人の宇宙飛行士を乗せた有人宇宙船「神舟10号」とドッキング目標機「天宮1号」が13日午後1時18分、自動ドッキングに成功した。天宮1号が2011年9月に打ち上げられて以降、神舟とのドッキングに成功したのはこれが5回目となる。北京晨報が伝えた。
◆手動操縦によるドッキング
計画によると、神舟10号は軌道上を15日間飛行し、その間に天宮1号との自動ドッキング、宇宙飛行士の手動操縦によるドッキングを1回ずつ実施する。つまり今回の自動ドッキングの成功後、合体した神舟10号と天宮1号は再び分離し、宇宙飛行士の手動操縦によるドッキングを実施することになる。指令長の聶海勝氏が操縦を担当し、指令長助手の張暁光氏が助手を務める。
2回のドッキング後、神舟10号と天宮1号は合体しながら飛行する。その間、宇宙飛行士は天宮1号に滞在し、宇宙医学実験・技術実験・宇宙授業を実施する。その目的は、人の宇宙における生存能力、および合体した宇宙船の、宇宙飛行士の生活・業務・健康に対する保障能力の確認だ。
◆ドッキングの難度:針の穴に糸を通すようなもの
広大な宇宙を銃弾の数倍の速度で飛行する、重量8トンの2基の宇宙船をドッキングさせる難しさは、針の穴に糸を通すようなものだ。
ドッキング技術は、中国が将来宇宙ステーションを建設する上で中核技術となる。宇宙ステーションは宇宙と地球を往復できず、宇宙船とドッキング技術により宇宙飛行士と物資を送り込み、さらに地球に送り返さなければならないからだ。そのため宇宙ステーションの建設は、ドッキング技術を把握しなければならない。現在までに中国は計3回の自動ドッキング、計1回の手動操縦によるドッキングを実施している。神舟8号・9号の任務と比べ、神舟10号はドッキング技術をさらに検証し、基礎を固めることになる。全体的に見て、手動操縦によるドッキングは成功率が高いが、宇宙飛行士の操作の負荷が大幅に増加し、さらに宇宙環境(特に光線の影響)を受ける。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年6月14日
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