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莫言氏「世界で認められた理由は『土』」

 

莫言氏

北京時間10月11日19時、2012年ノーベル文学賞がスウェーデンのストックホルムで発表され、中国人作家の莫言氏が受賞した。莫言氏はノーベル文学賞を受賞した初めての中国籍作家となった。受賞理由は「幻想的リアリズムは民間の物語と歴史、現代社会を融合した」というものであった。

莫言氏(57歳)の本名は管謨業、山東省高密県の生まれで、著名な中国現代作家である。香港公開大学名誉文学博士、青島科技大学客員教授。莫言氏は1980年代から郷土を描いた一連の作品を発表し始め、「郷土への想い」と「郷土への恨み」とが入り混じった複雑な情感に満ちた作風で「尋根(ルーツ探し)文学」作家とされてきた。2011年8月、長篇小説『蛙』(邦題は『蛙鳴』)で第8回茅盾文学賞を受賞した。

世界の文壇における作品の影響と名声は莫言氏に誇らしさを感じさせるに十分であるにもかかわらず、氏は常に自分が「作家」と呼ばれるにふさわしいのかという疑いを抱いてきた。莫言氏は自分のことを小説書きと名乗るばかりでなく、小説家という言葉すら使いたがらない。その謙虚さは表面的なものではない。ましてやポーズでもない。自分と他人に対して十分な認識と理解のある作家だけが、こうした謙虚でありながら自信にあふれた気持ちになれるのである。

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