~交流を通した中国文化の理解~
斎藤 恵(日中学院別科学生)
以前から私は、京劇には何か惹きつけられるものがありました。今年の夏、中国語を学んでいる授業で京劇を初めて体験しました。京劇役者で中国語を教えていらっしゃる魯大鳴先生の講義を聴き、京劇役者のメイクをして、衣装をつけてポーズをとっただけでしたが、すっかり京劇の魅力に取りつかれました。そして、本などから得られる知識だけでなく、このように実際にふれあってお互いの文化を理解するということが、とても大事なのだと実感しました。
■魯大鳴先生3日間の講義で京劇ファンに
私は現在、東京の日中学院で中国語を勉強しています。父と姉が中国語を学んでいた為、小さい頃から、私の周りには中国語があふれていました。しかし、私自身はきちんと中国語を勉強したことがありませんでした。あるとき、中国語を話せるようになってもっと中国の人と交流したいと思い立ち、2年前から中国語専門学校の日中学院に通い始めたのです。
今回、京劇の体験をすることになったきっかけは、日中学院の授業の後に先生が配ってくださった『魯大鳴老師の夏期京劇体験講座』の案内です。「この機会に京劇のことをちょっとだけでも勉強してみよう」と思い、申し込みました。そんな気軽な気持ちで参加した京劇体験講座でしたが、3日間が終わる頃にはすっかり京劇ファンになっていました。
私は今まで一度も京劇の舞台を観たことがありません。京劇に関することと言えば、映画の『覇王別姫~さらば、わが愛~』を観たことがあるくらいです。京劇の知識はほとんどない状態で今回の講座に参加したのですが、そんな私にも魯大鳴先生の授業は、とてもわかりやすく楽しいものでした。
魯大鳴先生と一緒にポーズを決めて
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