中国初の手動操縦によるドッキングを成功させた有人宇宙船「神舟9号」は29日午前10時3分(日本時間同11時3分)、13日間の飛行を終え、内蒙古(内モンゴル)自治区に着陸、無事に帰還した。乗組員3人の健康状態はいずれも良好で、神舟9号の飛行任務は成功した。
北京宇宙飛行管制センターで帰還を見守った温家宝総理は共産党中央、国務院(政府)の祝電を読み上げ、「宇宙でのドッキング技術で再び重要なブレークスルーを達成した。これにより、中国有人宇宙飛行プロジェクトの第2ステップが決定的な意味を持つ重要な進展を遂げた」と成功を宣言した。
手動ドッキングを担当した景海鵬飛行士は記者の取材に対し、「初の手動ドッキング任務を順調に終え、家に無事帰ってきた。祖国と人民に感謝する」と笑顔で話した。
計画では、中国は来年、有人宇宙船「神舟10号」を打ち上げ、再び有人ドッキング実験を実施する方針。2020年前後に予定する長期滞在可能な有人宇宙ステーション建設に向け、不可欠となるドッキング技術の着実な向上を図る。(編集YT)
「人民網日本語版」2012年6月29日
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