中国有人宇宙飛行プロジェクトの報道官は28日、宇宙実験室「天宮1号」と宇宙船「神舟9号」の有人ドッキング任務総指揮部との検討の末、神舟9号を29日10時に地上に帰還させることを決定したと明らかにした。人民網が報じた。
28日6時ごろ、3人の宇宙飛行士は結合体の分離に向けた各準備作業を行うため、天宮1号に別れを告げ、次々と神舟9号に戻った。6時37分、景海鵬飛行士が最後に手を振って天宮を後にすると、神舟9号の軌道モジュールに移動し、天宮1号実験モジュールのハッチを閉めた。
9時22分、劉旺飛行士が手動で神舟9号と天宮1号の分離を行った。分離後、宇宙飛行士は引き続き手動制御により宇宙船を安全な距離にまで移動させた。計画によると、明日午前に宇宙船の帰還に向けた制御が開始し、3人の宇宙飛行士は神舟9号と共に地上に帰還する。現在、着陸場システムはすでに帰還モジュールの捜索・回収に向けた各準備を整えている。
一方、神舟9号から分離した天宮1号は軌道制御を通じてドッキング軌道から長期周回軌道に移動し、長期的な運行管理に切り替えられる。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年6月28日
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