中国宇宙飛行士科学研究訓練センター副総設計師の李瑩輝氏によると、3人の宇宙飛行士は今回の任務中、計15項目の宇宙医学実験を行う。中でも主な実験は以下の5項目。新京報が報じた。
(1)宇宙滞在が前庭性眼球運動、心臓血管、脳の高等機能に及ぼす影響の研究。中国が微小重力環境でシステム(人体)生理学の研究・実験を行うのはこれが初となる。
(2)無重力状態における生理的保護作用の細胞学メカニズム研究。実験の目的は無重力条件下におけるインテグリンとサイトカインの骨芽細胞への調節作用を明らかにすること。
(3)宇宙における骨密度低下の予防技術研究。ドッキング後の結合体飛行期間、宇宙飛行士は無害、高効率、低消費エネルギー、軽量、小体積の便利な刺激装置を使って身体に刺激を与え、骨細胞の活性を強化し、宇宙空間での骨密度低下を予防する。
(4)有害ガスの採取と分析。天宮1号内の大気品質を分析し、微量の有害ガスの調査を行い、宇宙機内の汚染レベルを調べる。
(5)宇宙飛行士の身体測定。任務中、3人の宇宙飛行士は中国宇宙飛行士科学研究訓練センターが開発した測量器を使い、身体測定を行う。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年6月19日 |