有人宇宙船「神舟9号」が打ち上げに成功したことを受け、今週の証券取引所では宇宙関連銘柄が注目を集めることは確実とみられる。「上海証券報」が伝えた。
今回の打ち上げプロジェクトの総指揮を務める常万全さん(任務総指揮部総指揮長、総装備部部長)は北京時間の16日午後6時57分、甘粛省酒泉市にある酒泉衛星発射センターで、神舟9号は予定の軌道に正確に入り、飛行や飛行士の状態は順調で、打ち上げは無事に成功したと宣言した。
ある機関のアナリストによると、これまでの経験に基づけば、神舟が打ち上げられる前の10日間の取引日には、株式市場の宇宙関連銘柄は打ち上げに刺激される形で上昇することが多い。だが宇宙関連産業の中長期的な発展の見通しや投資機会は、一時的な株式市場の動きよりもはるかに期待できるものになるという。
実際のところ、中国の宇宙航空事業は加速的発展の時期を迎えつつある。
未来を展望すると、中国の有人宇宙ステーションプロジェクト、月探査プロジェクト、第二世代の北斗衛星測位システム、新世代のキャリアロケットといった国の重大科学技術プロジェクトや重大宇宙プロジェクトが、関連産業の急速な発展を牽引することが予想される。
関連産業のあるアナリストは、「宇宙産業には巨大な経済的牽引効果がある」とし、今後10年で中国の宇宙実験室や宇宙ステーションの打ち上げ総重量は130トン、打ち上げる宇宙船は10-20機に上り、建造費用は約3千億元に達するとみられる。つまり、年平均300億元がつぎこまれる計算だと話す。
東方証券の分析報告によると、神舟9号の打ち上げをめぐっては、株価に対する決定作用であれ、基本的な情況であれ、この一大イベントが触媒となって引き寄せるとみられる投資機会に注目すると同時に、宇宙産業の中長期的な発展の潜在力にさらに大きな期待を寄せているという。(編集KS)
「人民網日本語版」2012年6月20日
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