天宮1号は軌道上で長期的に飛行できる中国初の有人宇宙飛行プラットフォーム。その主な任務は、▽ドッキング技術のブレークスルーと掌握に向けた、ドッキング目標機の提供▽長期間軌道上で無人飛行し、人が短期間滞在可能な宇宙実験室プラットホームの構築▽宇宙での科学実験、医学実験、技術試験--など。天宮1号は、中国が初めて宇宙に打上げた科学実験室とも言える。
天宮1号はまもなく神舟9号との有人手動ドッキング任務を行うほか、宇宙飛行士を初めて迎え入れることとなる。有人宇宙船システム総設計師の張柏楠氏によると、天宮1号の姿勢は安定しており、測量設備の状態も良好、資源も十分であり、内部環境は有人宇宙飛行の要求を満たしているという。
▽天宮1号、内部には運動器具も搭載
宇宙飛行士の「家」となる天宮1号の内部には、特殊な「家具」が設置してある。これまでの有人宇宙飛行計画とは違い、神舟9号の飛行士は天宮1号の内部で長時間滞在する。長時間の無重力状態により筋萎縮や骨量減少が起こるため、飛行士たちは宇宙で運動を行い健康を維持する必要がある。天宮1号には、下肢の筋肉を鍛えるための特殊な自転車、肩や背中の筋肉を鍛えるためのエキスパンダー、下半身に圧力をかけ、血液を循環させるための下半身陰圧負荷装置などが搭載されている。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年6月12日
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