宇宙船「神舟9号」の打上げが間近に迫り、すでに最終的な準備段階に入っている。有人宇宙飛行プロジェクト・発射場システム総指揮、酒泉衛星発射センターの崔吉俊主任は13日、「現在までに、発射場における各システムの主なテスト・検査は全て終了した。宇宙船、ロケットなどの品質も管理されている。各システムの設備・施設の状態は良好で、リハーサルも着実かつ効果的に行われた。各準備作業は順調に進められている」と語った。人民日報海外版が報じた。
崔主任は「神舟9号の任務は春から夏への移行期にあたり、打上げウィンドウ(打ち上げ可能な時間帯)は夏の高温期にあたる。このため任務の難易度は高まる。高気温がロケット推進剤注入にもたらすリスクに備え、酒泉衛星発射センターは推進剤の温度調節システムを改良したほか、打上げが延期した際にも推進剤を保障するべく、貯蔵時間などの各プランを制定、発射場の適応能力を高めた。このほか、神舟9号は打上げウィンドウが非常に短く、点火時刻の誤差を1秒以内に抑えなければならない」と述べた。
酒泉衛星発射センターは13日、寒気の影響で大風・砂嵐に見舞われた。しかし、有人宇宙飛行プロジェクト・発射場システム副総指揮、酒泉衛星発射センター計画部の張道昶副部長は「現在の予報では、6月中旬の1回目の打上げウィンドウの時点で、大気の流れは比較的安定しているとみられる。地上の風速は小さく、上空の風速も70メートル以下であり、理想的な天候と言える」と語った。
崔主任は「我々は、1回目の打上げウィンドウにおける打上げに、必ず成功するという自信を持っている」とした。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年6月14日
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