酒泉衛星発射センターは、中国の科学衛星・技術試験衛星・キャリアロケットの打上げ基地であり、「東風宇宙城」の別名を持つ。中国で最も古く、最も規模の大きいミサイル・衛星発射センターで、今のところ国内唯一の有人宇宙飛行の発射場でもある。
同センターはこれまでに衛星49基、宇宙船「神舟」8隻およびドッキング目標機「天宮」の打上げに成功しており、計6人の宇宙飛行士を宇宙へと無事送り届けた。
同センターは世界で3番目に大きい砂漠・バダインジャラン砂漠の縁部に位置し、中を中国第2の内陸河川・黒河が流れている。黒河河畔の胡楊林は世界にわずかしか残っていない3大胡楊林の1つだ。セキュリティが厳しくなる打上げ・任務期間を除けば、ここは思ったほど神秘的な場所ではなく、普通の都市と余り変わらない。一歩足を踏み入れると近代化した街並が広がっている。
ゴビ砂漠の奥深くにある「東風宇宙城」。壮大な沙漠の中に切り開かれたオアシスが、中国人の「宇宙の夢」を支えている。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年6月13日 |