中国初の有人ドッキング任務を実施する宇宙船「神舟9号」が9日、キャリアロケット「長征2号F遥9」に搭載され、酒泉衛星発射場の発射区へと運ばれた。これに伴い、ドッキング目標機「天宮1号」と「神舟9号」との有人ドッキング任務は最終的な準備段階に入った。計画によると、「神舟9号」は今月中旬に機会を見て打ち上げられる。国際社会・メディアも今回の打上げに高く注目している。人民日報が12日に報じた。
▽中国初の女性宇宙飛行士に集まる注目
シンガポール「聨合早報」は11日、「注目を集める中国の有人ドッキング。これにより、中国の宇宙技術はさらなる飛躍を果たし、これまで宇宙飛行士が宇宙空間で長期滞在できなかった現状が打破される。楊利偉飛行士が8年前に有人宇宙飛行に成功して以来、中国の宇宙事業は大きな発展を遂げた。現在の国際宇宙ステーションが退役後、中国は有人宇宙ステーションを有する世界で唯一の国となる可能性がある。有人ドッキングだけでなく、中国初の女性宇宙飛行士が誰になるのかにも注目が集まっている」と報じた。
RIAノーボスチ、イタルタス通信社などのロシア大手メディアも、こぞって「神舟9号」打上げのニュースを取り上げた。多くのメディアは中国の宇宙技術や有人宇宙飛行の発展を振り返り、また中国初の女性宇宙飛行士に注目するメディアもあった。
メキシコ紙「ラ・ホルナダ」も、中国初の女性宇宙飛行士がまもなく誕生するというニュースを大々的に報道したほか、中国宇宙事業の輝かしい成績を振り返り、中国の宇宙事業は活力ある発展を遂げているとした。また、「中国の国際宇宙ステーション計画への参加は、米国から反対されたが、それでも中国独自の宇宙ステーション建設計画を阻止することはできない」とした。
「東アフリカテレビ(EATV)」は10日、「中国の宇宙飛行士は今回の任務において手動ドッキングを行うほか、中国初の女性飛行士も誕生する見込み。中国は宇宙大国の夢を実現しつつある」と報じた。
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