中国有人宇宙飛行プロジェクトの報道官は9日、中国初の有人ドッキング任務を実施する宇宙船「神舟9号」がすでにキャリアロケット「長征2号F」に搭載され、酒泉衛星発射場の技術区から発射区へと運ばれたことを明らかにした。これは、ドッキング目標機「天宮1号」と「神舟9号」との有人ドッキング任務が最終的な準備段階に入ったことを意味する。計画によると、「神舟9号」は今月中旬に機会を見て打ち上げられる。人民日報海外版が報じた。
同報道官が10日に明らかにしたところによると、ドッキング任務の各準備作業は順調に進んでいる。現在宇宙を飛行中の「天宮1号」は、6月初旬に高度約300キロのドッキング軌道にまで高度を下げ、正常に飛行しており、「神舟9号」の宇宙飛行士3人の到来を待っている。「天宮1号」が宇宙飛行士を迎えるのは今回が初めてとなる。
「天宮1号」は昨年9月29日に酒泉衛星発射センターから打ち上げられて以降、すでに255日間にわたり飛行を続けている。この間、宇宙船「神舟8号」と無人ドッキングを実施し、2度にわたってドッキングに成功したほか、結合体の制御・管理技術など、宇宙ステーション構築に向けたキーテクノロジーの検証を行い、宇宙での科学実験も行った。
現在「天宮1号」の姿勢は安定しており、測量設備の状態も良好、資源も十分であり、内部環境は有人宇宙飛行の要求を満たしている。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年6月11日
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