林国本
新華社北京3月15日電によると、中国日本友好協会は15日北京で理事会を開き、唐家璇元国務委員が新しい会長となることが明らかになった。なお、宋健元会長は名誉会長として中日友協の仕事を引退してからも支えていくことになった。
唐家璇氏は会長就任に際し、次のように述べた。「中日友好協会は発足50年近くの間に、中日関係を再構築し、改善し、発展させる中で重要な役割を果たし、両国の諸分野における交流と協力を促進し、両国国民の間の相互理解と友情を深める上で重要な貢献をしてきた。当面、中日関係は中日戦略的互恵関係を全面的に推し進める肝じんな時期にさしかかっている。中日友協は栄えある伝統を受け継いで、両国各界の人々とともに、中日友好の旗じるしを高くかかげ、中日両国の諸分野における交流と協力を全方位においてくり広げ、中日両国の平和共存を目指し、世々代々の友好を深め、互恵協力をくり広げ、ともに発展を目指す崇高なる目標のために弛むことなく努力しつづけたい」。
全国友協会長の李小林女史も理事会に出席した。
唐家璇氏は青年時代に中日友好協会に7年間勤務し、その後ずっと中国外交部に勤務し、政府間の外交、民間の交流に深くかかわってきた。また、駐日本国大使館にもなが年勤務し、日本の政界、学界、企業界、地方自治体、中日友好七団体などに大きな人脈をつくり上げ、中国でも希有な「日本通」の1人である。さらに国務委員として、大所高所から日本との関係を考察し、さらには中国の外交全般にも詳しい人物であり、日本人が好んで使う表現を借りるならば、中日友協は代々こうした「大物会長」に恵まれてきたと言えよう。
私も理事の1人としてこの日の会合に出席したが、中日友協も若手のスタッフがどんどん育っており、こうした21世紀の中日民間交流の後継者が次々と成長しているのを目にして、時代がどんどん変わっていく中で、中日民間交流の旗じるしの担い手に事欠くことはないと大いに励まされた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年3月16日 |