チベット仏教寺院の主な仏事の行事は大体同じであり、教派および寺院の大きさによって少し違いはある。チベット寺院の中で、最も主要な仏事の行事は、チベット暦の毎年1月3日から25日までの伝召大会であり、規模が大きく、内容が非常に多く、影響力が大きく、チベット寺院法会と祝日の中で一位にある。チベット語では「莫朗欽茂(モランチェンマル)」と呼ばれている。2月15日は伝召小会である。2月30日は「賽宝会」(宝を競う会)であり、その時には各寺の僧侶と貴族、官吏らが各種の宝物を手にとりポタラ宮の前で展示し、最後にラモチェ寺からチョカン寺に帰る。4月15日は「サカダワ」祭であり、お釈迦さまの生誕と死を記念するもの。6月15日から7月30日まではレプン寺の雪頓祭であり、7月8日はレプン寺に「竜崩祭」があり、大勢の僧侶と大衆が大経堂で第3、4世のダライ・ラマの霊塔に拝謁することが許される。10月25日は燃灯祭であり、ツォンカパが得道したことを記念するためのもの。12月29日は厄払い祭であり、各寺で呪文を唱えて踊る行事が行われ、ポタラ宮のものが最も盛大であり、それによって来る年の豊作を祈る。
チベットの寺院には大量の芸術品と貴重な歴史的文化財が保存され、寺院内の彫塑、壁画、いろいろな装飾品は、きわめて高い芸術レベルを持つ。チベットの各大寺院はまた大量の経典および文学、歴史、地理、哲学、医学、天文学などの典籍を保存している。寺院はチベット族の歴史、文化、芸術の博物館でもあり、チベット族文化の粋を体現している。
チベットの寺院は長い歴史があり、自然災害例えば雷撃、地震などおよび歴史上の戦乱を経て、いずれも寺院に一定の危害がもたらされた。1951年のチベットの平和解放以後、国はチベット寺院に対する保護を非常に重視している。国は前後してポタラ宮、チョカン寺など多くの寺院を全国あるいは自治区の重要文化財に指定した。この10年来、国は2億余元の資金を出し、文化財のもとの姿を変えないという基本原則に基づいて、ポタラ宮・タシルンポ寺、チョカン寺、サンユェン寺など重点文化財を修繕し、寺院内の壁画、彫塑を修復し、これらの古い文化遺産にまた異彩を放たせている。現在、チベットには1400余りの寺があり、各教派の重要な祝日はみな回復されている。
「北京週報日本語版」 2008年4月
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