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略 歴

莫言氏(57歳)の本名は管謨業、山東省高密県の生まれで、著名な中国現代作家である。香港公開大学名誉文学博士、青島科技大学客員教授。

莫言氏は1980年代から郷土を描いた一連の作品を発表し始め、「郷土への想い」と「郷土への恨み」とが入り混じった複雑な情感に満ちた作風で「尋根(ルーツ探し)文学」作家とされてきた。2011年8月、長篇小説『蛙』(邦題は『蛙鳴』)で第8回茅盾文学賞を受賞した。

莫言語録

「そんなに期待していない。つかみどころのない漠然としたことだと思うからだ。世界には優秀な作家が山ほどいるし、中国にも多くの優秀な作家がいる。1年に1度、1人にしか授与しないのだから、長い列に並んでいるようなものだ。私が中国の作家なのは間違いないし、私の文学は我々中国文学の一構成部分だ。でも私個人がノーベル賞を受賞したとしても、私に中国文学を代表する権利はないと思う」

「作品の影響力は読者が見出すものだ。一部には、評判は高くても、文学的にも思想的にも確かにそれほど価値がない作品もある。だから評判で価値を判断することはできない。評判よりも価値のあるものがほかにある」

「創作者には自由奔放な狂気と威風が必要だ。創作思想的にも芸術スタイル的にも、ある程度の異常さがなければならない」

「茅盾文学賞であれノーベル文学賞であれ、私は決して賞のために作品を書いたりしない」

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莫言語録 莫言作品 映画化された
作品
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莫言氏「世界で認められた理由は『土』」
北京時間10月11日19時、2012年ノーベル文学賞がスウェーデンのストックホルムで発表され、中国人作家の莫言氏が受賞した。莫言氏はノーベル文学賞を受賞した初めての中国籍作家となった。受賞理由は「幻想的リアリズムは民間の物語と歴史、現代社会を融合した」というものであった。
  世界の文壇における作品の影響と名声は莫言氏に誇らしさを感じさせるに十分であるにもかかわらず、氏は常に自分が「作家」と呼ばれるにふさわしいのかという疑いを抱いてきた。莫言氏は自分のことを小説書きと名乗るばかりでなく、小説家という言葉すら使いたがらない。
- 日中米に存在意義あるノーベル文学賞今・昔
 
作品
映画化された作品