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北京週報>>特集>>斎藤文男氏のブログ  
◇日中の胡蝶「禍転じて福となれ」◇

~ジャコウアゲハとホソオチョウの“競合”~

斎藤文男(元・南京大学日本語学部専家)

南京から12年ぶりに日本に戻り、驚いたことはたくさんある。報道メディアや出版界がこぞって嫌中や反中ムードに浸っていることもその一つだが、まさか中国産の胡蝶までもが、嫌われているとは思わなかった。中国産のホソオチョウ(中国名・丝带风蝶)が日本国内の各地で繁殖し、在来種のジャコウアゲハと食草(幼虫が食べる植物)が同じウマノスズクサなので、「競合種」として問題になっている。中には「反中ムード」に乗じて「蝶までもが“メイド・イン・チャイナに”とネットで八つ当たりしているものもある。外来種が国内で繁殖していることは、警戒して規制しなければならないが、発端は人為的な“放蝶”にあるようだ。とすればホソオチョウに罪はなく、「外来種」などと呼ばれるのは、はた迷惑なことである。正確な実態調査や日中の共同研究によって、胡蝶たちにとって「禍転じて福」とすることは出来ないものだろうか。

自宅で羽化し、庭を1、2回旋回して大空に飛び出して行ったジャコウアゲハ♀(2014年7月30日撮影)

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