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北京週報>>特集>>斎藤文男氏のブログ  
◇親の背を見て中国語を学んだ娘姉妹◇

 

「助けて助けられて」の互助精神

日中学院で約三年間学び、2013年冬に北京へ留学した。北京でも数多くの人に支えられて留学生活を送ったが、中でも特にお世話になった方の言葉が忘れられない。その人は初めての中国生活で不安だらけの私を心配してくれて、いろいろと面倒をみてくれた。私がなんとお礼をしたらいいかわからないと言うと、「私は以前日本に行った時に、日本の人に助けてもらったことがある。そのときの恩を今返しているので、あなたもこれから先に誰かが困った時にその人のことを助けてあげれば、それでよい。そしてその人がまた誰かを助ければいいのだよ」と言ってくれた。その人の言葉を聞いて私は目の覚めるような思いがした。そして2014年夏に留学を終え日本に帰り、現在は東京で中国人の小学生に日本語を教えている。

こうして思い返してみると、「私と中国」を取り巻く環境は本当にどれも素晴らしいものばかりで、私の好きな中国語のひとつが思い出される。それは、“有缘分”。「縁がある」という日本にも同じような言葉があるが、中国語の方がもっと深い意味があるような気がする。私は中国の言葉や人と触れ合う時にいつも思う、“我和中国真有缘分”。

娘たちの中国語は私より流暢になっている。今年4月、1カ月間あまり日本に帰国している長女の娘7歳と5歳の孫は、日本語、英語、中国語の3か国語を使い分けている。南京大学の私の教え子の中には、中国人で朝鮮族の学生がいた。両親が日本語の先生だったので、幼いころから中国語、朝鮮語、日本語の中で育った。大学で日本語を専攻した卒業論文では「体験的多言語社会」をテーマに、優秀賞となった論文を書いた。中国語の試験を受けて、南京大学に入学して日本語を選択した韓国人留学生は、日本人学生以上の日本語で論文を書き上げ、韓国に戻って3カ国語を駆使した仕事に従事している。これからは3カ国以上の多言語時代が当然のようになってくるのかもしれない。(写真は筆者撮影)

「北京週報日本語版」2015年4月29日

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