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北京週報>>特集>>斎藤文男氏のブログ  
◇10年後の「私」からの手紙㊦◇

 

☆すべては「10年前の私の努力次第」☆

≪SIさん。10年後の私がどんな生活をしているか知りたい、とおっしゃいますが、すべてお見通しのようですね。仕事の面では中国と日本の仲介をしていますが、手紙で書いている通り、大学時代に習っただけではまったく足りません。社会ではさまざまなケースに出合いますが、基本的なことがらを基盤にして対応すればなんとかなります。家庭生活では、優しくて、背が高くてかっこいい夫と、可愛い子供に囲まれ、あなたを家庭の中心にして幸せいっぱいの日々です。これらの生活が実現するかどうかは、あなたが手紙で指摘しているように、「10年前の私の努力次第」なのです。≫

☆「運命は自分に支配される」は至言です☆

≪SKさん。10年の歳月は短くありません。途中ではいくつもの十字路に出合い、毎回、どの方向に進んだらいいのか選択を迫られました。迷いながらも、自分なりに正しいと思う道を歩き続け、10年の節目のところまでやって来ました。

10年前のあなたは手紙の中で、「人生の中で最も大切なものは希望と期待である」と指摘しています。そして、「運命は自分に支配される」とも綴っています。至言です。どんな時にも、希望と期待を持ち続け、前向きに進もう。10年後の運命を決めるのは、他ならぬ10年前のあなたなのですから。≫

◇大学は生涯の友と師に出会う一里塚◇

「未来の自分に対する手紙」を作文に出題したとき、学生は「そんな作文を書いたことがない」と怪訝な表情だった。それでもそれぞれの将来を夢見て10年後の自分宛てに手紙を書いていた。学んだ語学力を活かして仕事と家庭を両立させて、優しい夫と可愛い子供と元気な両親に囲まれ、幸せな家庭生活を夢見る内容が多かった。中には、外交官になって多くの人の幸福を追求することや、農村と都市の格差是正に努力することを書いたものもあった。

大学は知識と真理の扉を叩く所でもあるが、生涯の友と師に出会う人生の一里塚でもある。10年、20年、あるいは50年経っても級友は懐かしく、成長する自分に欠かせない存在だ。師もまた、成長した教え子の眩しさに目を細めて微笑む。

卒業後しばらくしてから、幼馴染と結婚して可愛い赤ちゃんが誕生したことや、日本で博士号を取得して中国に戻ったことなどを教え子がメールで報告してくれる。そんな時は、添削した作文の返信ではなく、現実の生活の成功を心から祝福した返信を送り、大学はこの世にある素晴らしい場所だったと改めて感じている。(写真はすべて筆者写す)

「北京週報日本語版」2015年4月13日

 

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