Imprimer cet article

Commenter cet article

北京週報>>特集>>斎藤文男氏のブログ  
◇10年後の「私」からの手紙㊥◇

 

☆「私は10年後の成功を信じています」☆

≪SSさん。手紙の中で、「私は10年後の成功を信じています」と、自分自身を分析しています。10年後の成功を、現時点できっぱり断言できるのは素晴らしいことです。自分に自信があり、悔いのない人生を歩んでいる証ですね。仕事と家庭を両立させ、毎日忙しくしているだろう、との予想もその通りです。

大学構内の春節の飾り付けも忘れられない思い出だ(2006年10月8日、南京大学の元鼓楼校舎構内で)

学生時代は、社会から離れた場所にある温室の中で、雨、風も大したことはありませんでした。一般社会は、時には暴風雨が荒れ狂い、容赦なく若い人たちにも襲いかかります。そんな時は、学生時代の友人や家族の愛情と強い絆で乗り切ってください。≫

◇中国の課題解決のヒントは日本の過去に◇

学生が書いた「10年後の自分への手紙」は、一抹の不安を覚えながらも、「幸せな生活」を夢見ていた。10年先の未来を予測するには、10年前の過去から現在を振り返ればよいと、私は学生への“返信”で提案した。

それは個人の過去、現在、未来のことだけでなく、国の姿についても同じことが言える。現在の中国の姿は、多くの面で数10年前の日本の姿とダブる部分があるように思ったからだ。日本は過去、高度経済成長政策で開発と経済を優先させ、1968年には国民総生産(GNP)が、世界で第2位の経済大国になった。東京オリンピック(1964年)、大阪万博(1970年)と大きなイベントを開催して国際化の仲間入りをした開発優先の“特需”もあった。

その結果、日本列島は大気汚染や地下水、土壌、海水が汚れ、環境悪化による公害列島となった。それを解決するのに、50年近くの歳月がかかった。

中国も北京オリンピック(2008年)、上海万博(2010年)を経て名目の国内総生産(GDP)は、日本を抜いて世界2位となった(2010年)。その後、大気汚染が全国に拡大し、地下水、土壌、河川などの環境悪化の改善が今後の課題になっている。解決すべき中国の課題のヒントは、日本の過去にあるように思える。この作文からそのようなことも考えてほしいと思った。(写真はすべて筆者写す)

「北京週報日本語版」2015年4月10日

 

   前のページへ   1   2   3  

查查日语在线翻译
查查日语在线翻译: