~異なる文化、認めてこそ相互理解促進~
斎藤文男(元・南京大学日本語学部専家)
日中関係は依然として改善の方向が定まらず不安定な状態だが、日本・千葉県市川市の若宮公民館から2014年の師走、中国に関する講演を依頼された。年間を通じて開催している「プラチナアカデミー」の今年のテーマ「国際社会の中の日本」という市民講座で、中国に長期滞在した経験から話してほしいとのことだった。私は“日本の中の中国、中国の中の日本”のサブテーマを設定し、日本語、中国語の中に相手国の言葉がたくさんあることを示し、双方の国民感情にかかわらず日中関係は長い歴史に支えられていることを話し、相互理解の必要性を訴えた。「報道で知る中国と違った中国のことがわかった」「もっと中国の話を聞きたい」など、中国についてさらに知りたいという感想があったことは嬉しかった。
身近なことから相互理解の促進を訴える筆者(市川市若宮公民館で筆者の友人写す)
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