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北京週報>>特集>>斎藤文男氏のブログ  
◇音楽は国境のない言葉◇
 

◇日中で異なる「草原情歌」の演奏も◇

発表会では二胡独奏や独唱、太極拳、気功、さらにはマジックまで披露され、最後は日本の唱歌「ふるさと」を二胡合奏の伴奏で会場の人たちと一緒に歌って閉会となった。劉団長の話では、1回目の時はお客さまも少なかったが、3回目の今年はお客さまも増えて、参加者の演奏も日々上達しているとの評価だった。この発表会は、二胡を学習している人たちだけのものではなく、中国に関心のある日本人、日本に滞在している中国の関係者など、日中相互の交流の機会になることも目的にしている。

青海省青蔵高原にある王洛賓の胸像(2006年7月、筆者写す)

中国語の不得手な日本人でも、内蒙古地方の民謡「敖包相会」や中国の民族音楽研究家で作曲家の王洛賓(おう・らくひん)による「草原情歌」(中国名:在那遥遠的地方)などのメロディーを聞けば、中国に親しみを感じるのではないだろうか。

「草原情歌」は日本でも1960年代「歌声喫茶」などで広く歌われた。NHKテレビの「みんなのうた」という番組でも放送され、多くの日本人に親しまれている。中国の原曲は新疆ウイグル自治区のカザフ族民謡を元に作られたもので、日本のメロディーと少し異なっている。中国の原曲はカザフ族民謡に特徴的な半音があり、独特の情緒を醸し出している。日本のメロディーに半音はないが、中国語で歌う場合は半音のある原曲のメロディーの方がぴったりしている。大学の授業でこのメロディーの違いと、日本語、中国語の歌詞を説明して歌ったことがある。来年の発表会では、日中の違うメロディーを二胡で独奏できるよう今から練習をしようと思う。

標高3000メートルを超える青蔵高原の夏の山肌には、菜の花が一面に咲いていた。「草原情歌」に歌われた「太陽のような笑顔の娘」が現れそうだった。(2006年7月、筆者写す)

合同演奏で私が二胡の演奏を弾いているところを確認した友人は、やっと信用したようだが、会場に来なかった友人は「あいつに二胡なんか弾けるわけがない」とまだ信用していない。「草原情歌」の日中メロディーが違うことを二胡独奏し、音楽は国境のない言葉であることを友人らに理解してもらいたいと思う。

「北京週報日本語版」2014年12月1日

 

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