~教え子のメールからパワーをもらう~
斎藤文男(元・南京大学日本語学部専家)
◇メールで授業の質問や悩み相談◇
昨年夏、日本に帰国するまで12年間、日本人教師として中国の大学に勤務した。この間、中国の学生と授業中の質問や今後の進路、個人的な悩み、相談など多くのことをメールでやりとりした。この中で、感動的な文章が時折送られてくる。成績をつけ終わったあとに授業の感想や、卒業してから数年後に送ってきたものだが、過大評価ではあっても決してお世辞ではないだろう。読んでいて面映ゆい面もあるが、日中関係があまりに冷え込んでいる現在、このような交流があることもお知らせしたい。日中双方の国で9割前後の人たちが、「相手に良くないイメージを持っている」のは、相手を良く知らないからだ。思い遣りと信頼関係で理解し合えば、必ず仲良くなれると思う。同じ人間同士であり、同じ星の住人なのだから。
10年ほど前にはなかった高層ビル街に囲まれた南京大学鼓楼校舎(2011年5月21日写す)
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