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北京週報>>特集>>斎藤文男氏のブログ  
◇中国の教え子が見た日本人像◇
 
◇感謝の表現にも日中間で大きな差◇

日本から久しぶりに中国の故郷に戻ったHKさんは、母親が食事の時に箸を取ってくれたので、「ありがとう」と言ったら、母親からは「こんなことで礼を言うなんて、随分遠慮するようになったのね」と言われた。母親にすれば、家族なのだからみんなが協力するのは当たり前のこと。お礼を言われるほどのことではない、というのだろう。同じようなことは、母親だけでなく姉や友人からも言われたという。

日本人の場合なら、相手を煩わして何かをやってもらったら、家族同士や他人にかかわらず、必ず「ありがとう」というだろう。相手の好意に対して何も言わなければ、喧嘩でもして仲違いをしているような雰囲気になってしまう。

何か贈り物をもらった時でも日本人の場合、翌日会った時には「昨日は結構なものをいただきまして、ありがとうございました。」と改めて感謝する。1週間後には「先週は大変ありがとうございました。」1カ月後なら、「先月は……」と、何回もお礼を繰り返し、感謝の気持ちをその都度相手に伝える。中国人の場合は、もらった時にお礼を言った後は、翌日に会ってもまったく何も言わないのが普通である。翌日や1週間後、1カ月後など何回もお礼を言えば、「またほしいのだろうか」と中国人は思ってしまうらしい。

HKさんは、わずかなことに対してもお礼を言うことは、中国に帰ってからも、なかなか変えることができなかった。しかし、良いことなのでわざわざ変える必要はないと思っている。家族も友人もそれに慣れてきたので、今はもう何も言わなくなった、という。

親しい間柄では感謝の表現は必要ない中国人。些細なことにも感謝の言葉を伝える日本人。何回もお礼を言う日本人。1回で終わらせる中国人。感謝の気持ちを表現するにも日中間には大きな違いがある。

「路上喫煙禁止区域」の地域では、規則を守り煙草を吸いながら歩く人は誰もいない(東京都北区のJR田端駅近くの歩道で)

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