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北京週報>>特集>>斎藤文男氏のブログ  
◇日中で双方の美点を見つめ合おう◇

~帰国1年、“仲直り”訴え共感広がる~

斎藤文男(元・南京大学日本語学部専家)

昨年夏、南京から12年ぶりで日本に帰国して驚いたことは、中国、韓国に対する批判があまりに多いことだ。とくに中国に対しては9割の日本人が「よくない印象」を持っている。中国人も同様に日本人に対して9割以上が「良くない印象」だという。原因は相互の理解不足である。一部分の現象を切り取り、自国の既成概念で判断しているからだ。私は日本に戻ってから、いろいろな会合で南京滞在の話をしてきた。南京滞在中、私の周囲で反日ムードはまったくなかったこと。学生との交流も日々楽しく、買い物にいく食糧品市場のおばさんたちからは毎回、優しい笑顔で温かいサービスを受けた。私の体験談に日本人の仲間は「信じられない」といった面持ちで聞いていた。日中相互の理解促進の一助になればと思い、帰国1年間、訴えてきたことをお伝えしたい。国同士の不仲が、双方の市民同士にこれ以上広がることを少しでもなくしたいと思う。

◇南京生活“日々是愉快”の挨拶状◇

昨夏、日本に戻ってから、帰国報告として要旨次のような挨拶文を知人、友人に送った。

≪…かの地は日本人にとってマイナスのイメージが強くありますが、豊かな緑と清い水と長い歴史を誇る古都で、「日々是愉快」な南京生活でした。

「先生の授業は面白くてとても好きです。先生も好きです。」とメールで感想を送ってくる女子学生が毎年何人かいました。中秋節と私の誕生日が同じ日になった時は、レストランで鍋を囲みながら、お月見を兼ねて学生たちが私の誕生日祝いをやってくれました。……国同士は厳しい関係にありますが、12年間、私の周囲は常に温かく思い遣りに満ちた「まほらまの南京生活」でした。≫

友人、知人らからの返信は、「日中交流を一線で支える素晴らしい体験でした。」「このような交流が多くなれば国同士の関係改善につながるのでしょう。」など多くの人は、今後の日中関係を前向きにとらえてくれた。しかし、「中国の対外政策がかつての日本のようで気がかりだ。」「日本に来る中国人観光客は、人前で大きな声で話をし、飲食店では大勢が騒ぐなどマナーの悪さには目に余る。」と批判的な返信も中にはあった。

20数年ぶりで訪れた毎日新聞東京本社のあるパレスサイドビル

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