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北京週報>>特集>>斎藤文男氏のブログ  
◇世界無形文化遺産・南京雲錦への関心高まる◇

 

◇意欲と根気と才能で技量向上◇

:南京雲錦は日本の西陣織や南京繻子の織物のルーツだとも言われていますが、日本の織物との関係についてはどのように感じていますか。

:去年、京都に行って西陣織の技術を見てきました。西陣織はもともと中国から伝来された錦織に改良を加えたもので、日本人はいろいろ工夫をして発展させてきました。例えば、雲錦の上にいる“拽花工”の部分は機械化をしています。だから日本では1人で西陣織を織ることができます。しかし、雲錦の場合は、例えば「粧花」という模様はさまざまな花の色と種類の図柄を組み合わせて一つひとつ表現するので機械では織ることはできません。

南京雲錦博物館に展示されている日本の「西陣織」でできた高級反物

:雲錦を織る人たちは代々の家系に受け継がれてきたようですが、今は希望すれば誰でもなれるのでしょうか。

:昔はその家系代々に受け継がれてきました。現在では誰でも希望すれば織手になれます。希望者は多くいますが、長い間座った状態で仕事することや、かなり複雑な作業なので、自分で思ったようになかなか出来上らないなど、苦労の割には収入が少ないことで、途中で辞めていく人が多くいます。また、意欲とともに才能も必要です。意欲と根気と才能が重なり合って技量が向上するものです。日本の西陣織は(伝統的工芸品として指定され)保護されています。雲錦もこのような保護政策があればさらに発展すると思います。

:雲錦を織っている人は、世界の文化遺産を作っているということに対して、どのような考えでいるのでしょうか。

:私は18歳から始めて41年間この仕事に携わっています。私の先生は8歳の時から始めたそうです。私のような年代の人は雲錦を織っていることに誇りを持っている人は多くいます。しかし、20歳代の若い人たちは、特別な感情を持っている人は少ない。自分の仕事がよくできればいいという人が多いようです。

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