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北京週報>>特集>>斎藤文男氏のブログ  
◇大空に羽ばたく学生から学んだこと㊤◇

 

◇悔いのない有意義な人生を送りたい◇

私が拡大鏡を使って細かい記事を読む姿が「とてもかわいいと思う」というT・Sさん=女性=は、教材に使った私の最後のコラム「記者日記」が強く印象に残ったようだ。

<新聞に載った先生の文章を読むと、心に響くものがある。とくに「新聞記者35年。悔いなし。転勤7回。すべての地が故郷になった。」という文章が印象に残る。この文字の裏から先生が新聞事業に対する熱意や責任感、そして経験した人生の辛さや楽しさなどのことを感じた。私もそのような有意義な人生を送りたいと考えている。>

新しい校舎の脇で、春の陽光をいっぱいに浴びて満開となった梅花。学生の新しい息吹にも思える。(南京大学仙林校舎構内で)
 

新聞社を定年退職する際、宮沢賢治の詩を借りて、35年間の記者生活を総括した短いコラムを書いた。「アメにも負けず、ムチにも負けず……」と記者生活の喜怒哀楽をまとめ、退職後は中国で学生にこの経験を伝えたい、と結んだ。このコラムは多くの読者から反応があった。T・Sさんも、自分で「悔いなし」と言えるような人生を送れるように頑張りたいと綴っていた。「卒業して社会に出てから、悔いのない人生を送るようにしないさいよ」と言葉で話すより、自分の過去の生きざまをあからさまに紹介したほうが、学生にはよりよく伝わるものだとT・Sさんから教えられた。「教えることは学ぶこと」であることを改めて感じた。

「北京週報日本語版」2013年4月17日

 

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