~漫画で文化交流、大人や子供たちで賑わう~
斎藤文男(南京大学日本語学部専家)
日本と中国の漫画家が、地球の未来の姿を描いた「日中漫画展」が、江蘇省南京市虎踞北路の「中日友好会館」で開かれ28日閉幕した。初日の24日には大人やこどもたち300人余が詰め掛け、開催された5日間とも連日、大勢の漫画ファンで賑わった。同展は日中国交回復40周年となった昨年9月に開催される予定だったが、尖閣列島(中国名・釣魚島)問題をめぐり日中関係が悪化したため延期されていた。江蘇省と友好提携関係を結んでいる愛知県が早期開催を要請し、江蘇省側も受け入れて実現した。オープニングセレモニーには愛知県の大村秀章知事のほか、日本でも人気のある作家・石川好さん、漫画家・森田拳次さんらが参加した。主催者側を代表して大村知事は「この漫画展開催を契機に愛知県と江蘇省のみならず、日本と中国が互恵関係の下、相互にますます発展することを願っています。」と挨拶し、日中関係の対立緩和と友好関係の強化を訴えた。
「日中漫画展」でテープカットをする大村秀章・愛知県知事(左から5人目)と費少雲・江蘇省外事弁公室主任(同6人目)
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