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北京週報>>特集>>斎藤文男氏のブログ  
社会の大海に出て成長した学生たち

 

◇母川で育ち、大海で成長する鮭のよう◇

10年ほど前に卒業したR・Bさん(女性)からは、先輩としてのこんな感想もあった。《どれも素晴らしくて感動しました。一番最初に卒業した先輩としての私は、恥ずかしく思いました。後輩には優秀な方が輩出していることをとても嬉しく思います。それこそ教育が求めているものではないかと思います。》

《3編とも拝読しました。とても懐かしい南京大学の4年間が目の前に浮かぶような気持ちでした。》(Z・Sさん=男性)

《先生のおかげで、前に体験できなかった感情をいっぱい味わうことができました。生活と自然の中で、いろいろなことやものに対して敏感になり、感動しやすくなります。私自身もさらに感性的になったような感じがします。先生に心から感謝します。》(R・Gさん=女性)

卒業生たちは大学を巣立ってから11年以内の若者たちで、20年後、30年後にはまた新たな感情が湧いてくることだろう。大学卒業が50年ほど前になった私の大学時代の友人H・Nさん(女性)からは、北京週報を読んで次のようなメールが届いた。

《卒業してからも勉学に励んでいる人たちが多いのに驚きました。その中でも、H・Kさんの『一本道を進みたかった。大きな円を描いて、また原点に戻った。世の中で完璧に自分に合う仕事はない。』という考えには同感です。Z・Sさんの『人生に寄り道は必要だ』と言っていることも、もっともだと思いました。歳月は戻ることができません。その間に培われた友情を一夜にして買うことも出来ません。家族が心配するのとは別の次元で「どうした。大丈夫か!」と声を掛けてくれる仲間がいることは、この上ない幸せでしょう。数10年間が経ち、南京大学の卒業生たちも、そのようになってくれることを願わずにはいられません。》

卒業生の読後感を読み、それぞれが社会に出て多くのことを学び、随分成長したものだなあと感じた。淡水の母川で生まれ育ち、塩分の濃い大海で学び成長する鮭のようにも思えた。いつの日か、母川に戻って次世代を育ててほしい。

「北京週報日本語版」2013年1月14日

 

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