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北京週報>>特集>>斎藤文男氏のブログ  
「大学を卒業してから気がついたこと」《中》

 ~「自分探しで転職」「巻き戻せるなら……」「偏見の払拭を」

斎藤文男(南京大学日本語学部専家)

 ◇入学1年後、クラスは一つの家族のように◇

大学に入学すると、全国から集まったまったく知らない人と同じ部屋で生活し、同じ教室で授業を受ける。それまでの生活習慣や考え方が異なるため、トラブルになることもある。しかし、1年間も過ぎれば、クラスは一つの家族のようになり、4年間の学生生活はあっという間に過ぎてしまう。南京大学のスローガンに「今日我以南大为荣 明日南大以我为荣(私は今、南大を誇りに思うが、将来は南大が私を誇りに思うだろう)がある。卒業後さまざまなことに気がつき、成長してスローガンが実現することを期待したい。

 ◇自分の道を探して転職◇

中国の学生は就職してから1、2年で転職をする人が多い。しかし、それにもそれぞれの理由があるようだ。SGさん(女性)は、後輩への助言として転職のことを書いてきた。大学時代の友人は生涯の友人で、社会人になってからの友人とは違うことや、大学卒業後も新しい知識を学習することが必要で、頭を常に鍛えると新しいものを受け入れやすくなる、と前置きし、次のように転職を戒めている。

「私は今、南大を誇りに思うが、将来は南大が私を誇りに思うだろう」のスローガンと南京大学生(南大鼓楼校舎)

《名門大学を卒業した人たちは、仕事についても、ほかによい仕事がないかとばかり考えて、チャンスがあればすぐに今の仕事を辞めて、そちらに行くのです。頻繁に転職すると、会社にもよくない印象を与え、会社にも損をもたらしてしまうので、会社としてもあまりそういう人を採用したくないのです。》

就職してからすぐに転職をする人は確かに多い。しかし、それは給料が高いからとか、楽な仕事を求めてという理由だけではない。

大学院を卒業して会社員になって3回転職したHKさん(女性)は、「自分の進むべき道が分からなかったから」と弁明している。

《どんな自分に一番なりたかったのか若い時に見極められなかったため、このように二転三転した人生を送ってきた。大きな円を描いて、今、また原点に戻ってきた。三度目の転職先で新人になった日、やっと目が覚めた。世の中には完璧に自分に合う仕事はない。一つの目標に向かって弛まぬ努力を続ければ、どんな道からもきっと勝利の城に辿り着くことができる。》

《もしも人生のテープに巻き戻しができ、もう一度あの青春が輝くプラタナスの木の町、あのキャンパスに戻れば、私はそのときから自分の進みたい道を見付けて、その一本道を進みたかった。》

HKさんは卒業後、大学院生活や仕事の状況を何回も私にメールで報告してくれたが、途中で音信がぱったり途絶えてしまった。自分の道に迷ったときだったのだろう。何回かメールを送ったのだが返信はなかった。迷っていたとき、適切な助言ができなかったのは残念だった。今回、数年ぶりに連絡が取れて、作文を送ってくれた。自分の進む道を発見できたことは心から祝福したい。これからはもう迷うこともなく前進していくだろう。今後も遠くからそっと見守ってやりたい。

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