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北京週報>>特集>>斎藤文男氏のブログ  
◇まほらまの南京生活⑲◇~30数年前の失策お詫び紀行~

 

◇大鍋で3万食分の「日本一の芋煮会」◇

前日、電話をして名乗ると、5年ほど前に書いた手紙の本人であることをすぐに分かってくれた。転勤後、33年ぶりに訪れた山形市は、見違えるほど変わって発展していた。勤務していたころから知事は現在5人目で、初めての女性知事となっていた。

当時と同じような大きな鍋はなかったが、県庁レストラン厨房で反省する筆者

菊地さんに改めて当時の失策を詫びると、中国・南京からの手紙とお茶に感謝をして、昔の失策を笑って許してくれた。菊地さんは、県庁1階の食堂や16階レストラン、議員サロン、県警察食堂など多角的な経営をしている社長である。イカゲソを使った焼きそば、麺に米粉を入れたラーメンなどを考案するアイディア社長だ。地元の農家と契約を結び、地元で生産された食材を地元で消費するという「地産地消」の推進者でもある。食材を遠くから運んでくるより、輸送費もかからず新鮮で、生産者のためにも消費者のためになる。地域経済の発展にも貢献している。

馬見ケ崎川原の「芋煮会」は年々盛んになり、秋になると家族や職場仲間などのグループで川原がいっぱいになるという。山形市制100周年となった1989年からは「日本一の芋煮会フェスティバル」も開催されている。直径6メートル、高さ1.6メートル、重さ3.2トンの大きな鉄鍋に、里芋3トン、牛肉1トン、コンニャク3500枚、長ネギ3500本、醤油700リットル、1.8リットル入りのお酒35本を入れ、3万食分の芋煮を作って、全国各地からの来場者に振る舞う。

秋の風物詩を全国ブランドの行事にして、山形市をPRするアイディアには圧倒されるが、鍋の大きさや中に入れる材料も「里芋3トン、牛肉1トン」という量の大きさにも驚かされる。「日本一の芋煮会」は、毎年9月の第一日曜日(今年は9月2日)に行われる。この大鍋は馬見ケ崎川沿いの道路脇にあった。通り過ぎる地元の人にとっては別に珍しくないのか、鍋には目もくれず通り過ぎて行く。日本一のお祭りをやっても、それをことさら自慢しないのも山形県人気質なのかもしれない。

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