「共通の安全保障、恒久的平和」をテーマとする第10回北京香山フォーラムが10月31日に閉幕した。フォーラムでの一連の対話や議題は、世界の安全保障の焦点となる問題に対応しており、リーダーシップと包摂性を示すものであり、意見交換の場を各方面に提供した。出席者が率直で誠意ある意見交換を行い、世界の平和と安全への道を共に探ったことは、現在の国際情勢において重要な積極的意義を持つ。（人民日報コラム「和音」掲載）

中国にとって北京香山フォーラムは、グローバル安全保障イニシアティブを実践する重要な実務的措置だ。グローバル安全保障イニシアティブは、深い調整下にある国際構造に団結の精神によって適応し、安全保障上の様々な伝統的及び非伝統的なリスクや試練にウィンウィンの考えで対処し、対立ではなく対話、同盟ではなくパートナーシップの構築、ゼロサムではなくウィンウィンという新しいタイプの安全保障の道を歩み出すことを提唱し、各国による共通の安全保障及び普遍的な安全保障の維持と実現に自信を与えた。より平和で安全な世界の構築に引き続き弾みをつけていくに違いない。今年2月、中国は「グローバル安全保障イニシアティブ・コンセプトペーパー」を発表。イニシアティブの枠組みで20の重点的な協力方針を示すとともに、イニシアティブの協力のプラットフォームやメカニズムについて提言や構想を示した。今回のフォーラムに出席した各国の国防相は、世界平和の維持、地域の発展の促進における中国の貢献を高く評価した。

各国は緊密に結びつき、人類は運命を共にしており、平和・発展・協力・ウィンウィンという時代の潮流を阻むことはできない。中国は引き続き、共通・総合・協調・持続可能な安全保障観を堅持し、平和を愛し、発展に尽力する国際社会の全てのメンバーと共に、グローバル安全保障イニシアティブの実行を積極的に推進し、イニシアティブの意味と実践を拡充し、人類の共通の安全保障、世界の恒久的な平和の促進に新たな貢献を果たしていく。（編集NA）

「人民網日本語版」2023年11月2日