外交部（外務省）の10月31日の定例記者会見で、汪文斌報道官がパレスチナ・イスラエル情勢に関する質問に答えた。

【記者】国連総会の28日の緊急特別会合でパレスチナ・イスラエル情勢に関する決議が賛成多数で採択された後、イスラエルがガザ地区での停戦を求める国連決議に対し断固たる拒否を表明した事について、中国としてコメントは。

【汪報道官】国連総会決議は、直ちに持続的な人道的休戦をし、敵対的行為を停止するよう訴え、国際法の遵守と民間人の保護を各方面に求め、ガザ地区北部の緊急退避令の即時撤回を訴え、パレスチナの民間人の強制的移動に反対するものであり、これは圧倒的多数の国々の強い訴えを反映している。

パレスチナ・イスラエル衝突の連鎖の根本的原因は、パレスチナの領土が長期にわたり不法に占領され、パレスチナの人々の建国の権利が長期にわたり軽視され、パレスチナの民衆の基本的権利が長期にわたり根本的な保障を得ていないことにある。

どの国も自衛権を持つが、いずれも国際法、特に国際人道法を遵守し、民間人の安全を保護するべきだ。国連総会決議を全面的に履行し、停戦し、事態のさらなる悪化を避け、さらに深刻な人道的災害の発生を防ぐことが喫緊の課題だ。『二国家解決』を実行に移し、パレスチナとイスラエルの平和的共存を実現することが、パレスチナ問題解決の根本的な打開策だ。中国は、パレスチナ問題が包括的、公正、永続的な解決を早期に得る後押しをするため、引き続きたゆまず努力していく。（編集NA）

「人民網日本語版」2023年11月1日