外交部（外務省）の汪文斌報道官が17日の定例記者会見で、福島原発汚染水の漏出について質問に答えた。

【記者】日本の東京電力がこのほど、福島第一原子力発電所で貯蔵している原発汚染水が、移送用ホースの亀裂が原因で漏れ出ていたことを認めたとの報道について、コメントは。

【汪報道官】関連報道に注意を払っている。日本の原発汚染水海洋放出計画の正当性、安全性は国際社会から疑問視され続けている。福島原発で貯蔵している原発汚染水が再び漏れ出たことで、国際社会は東京電力の管理能力、日本政府の監督責任への懸念を強めた。

福島の人々は、原発事故の発生以来、東京電力の善後処置が不手際続きであり、データの隠蔽や改竄を何度も暴露されており、その原発汚染水の処分能力には疑念を抱かされると、繰り返し指摘している。東京電力は、福島原発汚染水の処分を開始から完了まで安全かつ責任をもって行えるのか？30年間もの長きにわたる放出の管理において、過ちやミスを犯すことはないと確実に保証できるのか？浄化装置の長期的な有効性と信頼性を確保できるのか？厳格な基準に従って原発汚染水のサンプリングやモニタリングを実施できるのか？これらの問題について、国際社会は大きな疑問を抱かざるを得ない。

中国は日本側に対して、国際社会と国民の理にかなった懸念を直視し、海洋放出計画の強引な推進を止め、誠実な姿勢で周辺諸国と十分に意思を疎通し、しっかりと責任ある方法で原発汚染水を処分するとともに、厳格な国際的監視を受け入れるよう、改めて促す。（編集NA）