中国の秦剛外交部長（外相）はインド現地時間3月2日、ニューデリーで開催された20ヶ国・地域（G20）外相会合に出席した。新華社が報じた。

秦部長は、「非常に不安定な国際情勢や様々な世界的問題に直面している現在、G20は責任を持って、責任感と協力を体現し、世界の発展と繁栄促進に貢献すべきである。また、真の多国間主義を実践し、平等な対話と協議による合意という協力原則を堅持する必要がある。強権政治、さらには陣営対立を行ってはならない。グローバル化の健全な発展を促進し、一国主義、保護主義、デカップリングに反対すべきである。さらに、包摂的で、あまねく恩恵があり、強靭性ある世界の発展を促進する必要がある」とした。

そして、次の3点を提案した。①マクロ経済政策調整を強化し、食糧・エネルギーの安全を維持し、多国間金融機構・商業債権者は発展途上国の債務処理に積極的に参加する必要がある。②世界経済ガバナンスを整備し、国際通貨基金（IMF）第16次クォータ一般見直しを予定通り実施し、世界銀行の株主権審議を展開する。中国はアフリカ連合(AU)がG20に加入することを支持している。G20は迅速に決定を行う必要がある。③国際発展協力を強化する。国連SDGサミット2023を支持し、気候変動の課題に対応し、「昆明・モントリオール生物多様性枠組」やバリ島G20サミットの国境を越える廃棄物不法取引防止をめぐる共通認識を実行する。

秦部長は、「世界の発展・繁栄には、平和で安定した国際環境が必要だ。中国はグローバル安全保障イニシアティブを提唱し、『ウクライナ危機の政治的解決に関する中国の立場』文章を発表している。中国は常に平和の側に立ち、積極的に平和交渉を促し、建設的な役割を果たしていく」と強調した。（編集KN）

「人民網日本語版」2023年3月3日